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蘭フィリップス、売上高予想を下方修正 中国が不振

2024年10月28日(月)16時52分

 10月28日、オランダの医療機器大手フィリップスは、中国の需要がここ数カ月で大幅に落ち込んでいるとして、通期の売上高予想を下方修正した。アムステルダムで2019年撮影(2024年 ロイター/Eva Plevier)

Bart H. Meijer

[アムステルダム 28日 ロイター] - オランダの医療機器大手フィリップスは28日、中国の需要がここ数カ月で大幅に落ち込んでいるとして、通期の売上高予想を下方修正した。

ロイ・ヤコブス最高経営責任者(CEO)は「(第3・四半期は)中国の病院と消費者の需要がさらに悪化した。ただ他の地域では堅調な成長が続いている」を続けている」と表明。

「中国は基本的にフィリップスにとって長い目で見て引き続き魅力的な成長市場だが、市場環境は依然不透明だ」と述べた。

同社は2024年の比較可能ベースの売上高を0.5─1.5%増と予想。従来予想は3─5%増だった。他の地域では従来予想を達成できる見通しという。

特にパーソナルヘルス部門が不振で、同部門の第3・四半期の売上高は5%減少した。中国で2桁の落ち込みを記録したことが響いた。

病院に医療機器を販売する診断・治療部門は1%の減収。中国以外では「堅調な伸び」を示した。

全体の比較可能ベースの売上高は横ばいの44億ユーロ(47億5000万ドル)。市場予想の2.1%増に届かなかった。

調整後の利払い・税・無形固定資産償却前利益(EBITA)は前年同期比13%増の5億1600万ユーロで、予想と一致。コスト減少を受けて利益率が11.8%に上昇した。

同社は通期のコア利益率が従来の予想レンジ上限である11.5%程度になるとの見通しを示した。

ロイター
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