ニュース速報
ビジネス

円安は日本経済に有益、来年は大幅賃上げが実現=IMF高官

2024年10月26日(土)06時42分

IMFの日本ミッションチーフを務めるナダ・シュエイリ氏は、輸出の増加が輸入コストの増加を上回っているため、円安は日本経済にとって有益と述べた。2018年、ワシントンで撮影(2024年 ロイター/Yuri Gripas/File Photo)

Leika Kihara

[ワシントン 25日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)の日本ミッションチーフを務めるナダ・シュエイリ氏は25日、輸出の増加が輸入コストの増加を上回っているため、円安は日本経済にとって有益だとの見解を示した。

日本の当局が為替市場に介入することが正当化されるかとの質問に対しては「日本の当局が柔軟な為替相場制度に取り組んでいることを認識することが重要だ」と述べた。

インフレ見通しをめぐる不確実性が高いため、日銀にはこれまで通り慎重姿勢を維持し、利上げペースを緩やかにするよう助言すると述べた。

IMFは22日に発表した報告書で、25年の日本の経済成長率を1.1%と予想。「実質賃金の伸びが強まる中、民間消費が成長を押し上げる」とした。

シュエイリ氏も日本の個人消費には活発化の兆候が見られ、来年には大幅な賃金上昇が実現する「現実的な可能性」があると述べた。

石破茂首相は27日投開票の衆院選挙後、大型補正予算を編成する考えを示している。

これに対しシュエイリ氏は「補正予算の編成は経済の大きなショックが発生したときのために残しておいた方がよい」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル軍、イランの軍事目標を「精密攻撃」と発表

ワールド

アングル:連続ハリケーンで米国に大きな被害、洪水マ

ワールド

原油先物、週間で4%高 中東リスクと米大統領選にら

ビジネス

米国株式市場=ナスダック続伸、エヌビディア時価総額
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選 イスラエルリスク
特集:米大統領選 イスラエルリスク
2024年10月29日号(10/22発売)

イスラエル支持でカマラ・ハリスが失う「イスラム教徒票」が大統領選の勝負を分ける

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    キャンピングカーに住んで半年「月40万円の節約に」全長10メートルの生活の魅力を語る
  • 2
    【クイズ】次のうち、和製英語ではないものはどれ?(ハイタッチ・ナイター・オーガニック・モーニングコール)
  • 3
    渡り鳥の渡り、実は無駄...? 長年の定説覆す新研究
  • 4
    北朝鮮を頼って韓国を怒らせたプーチンの大誤算
  • 5
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 6
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 7
    巨大な閃光に歓喜の雄叫び...ウクライナ軍が「100年…
  • 8
    2027年で製造「禁止」に...蛍光灯がなくなったら一体…
  • 9
    北朝鮮がその気なら韓国も!? ロシア派兵に対抗してウ…
  • 10
    ロシアと、大戦で敗れた「枢軸国」との明確な違い...…
  • 1
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 2
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料を1ウォンも払わず 「連絡先分からず」と苦しい言い訳
  • 3
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 4
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 5
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 6
    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が出産後初めて公の場へ...…
  • 7
    キャンピングカーに住んで半年「月40万円の節約に」…
  • 8
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 9
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
  • 10
    渡り鳥の渡り、実は無駄...? 長年の定説覆す新研究
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 6
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 7
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 8
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 9
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 10
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中