米総合PMI、10月は54.3に上昇 物価上昇圧力は緩和
米S&Pグローバルが24日発表した10月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.3と、9月の54.0から上昇した。2021年4月撮影(2024年 ロイター/Eileen T. Meslar)
[ワシントン 24日 ロイター] - 米S&Pグローバルが24日発表した10月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.3と、9月の54.0から上昇した。堅調な需要を背景に米企業活動は拡大したほか、モノやサービスの値上げペースが約4年半で最も緩やかとなり、米経済が第4・四半期に好調な出だしを切ったことを示唆した。
PMIは50が拡大と縮小の節目となっている。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「10月は企業活動が力強く堅調なペースで引き続き拡大し、年初来の経済回復が第4・四半期まで持続した」と述べた。
販売価格に関する指数は51.6と、前月の54.6から低下し、2020年5月以来の低水準となった。
投入価格指数は58.1。前月は58.8だった。
両指数の低下は9月の消費者物価の上昇が一時的なものであった可能性を示唆する。
10月の総合の新規受注指数は54.2と、前月の52.5から上昇した。
製造業PMIは47.8と、前月の47.3から小幅上昇した。ロイターがまとめた市場予想は47.5だった。
サービス業PMIは55.3と、前月の55.2から上昇。市場予想は55.0だった。