ニュース速報
ビジネス

インフレ下振れリスクを注視、政策選択肢はオープン=仏中銀総裁

2024年10月18日(金)19時56分

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は18日、インフレ率が目標が下回るリスクはいまや上回るリスクと同程度になっているとして、今後の理事会での選択肢を完全にオープンにしていると述べた。本部で昨年3月撮影。(2024年 ロイター/Heiko Becker/File Photo)

[パリ 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は18日、インフレ率が目標が下回るリスクはいまや上回るリスクと同程度になっているとして、今後の理事会での選択肢を完全にオープンにしていると述べた。

ECBは17日、今年3回目となる利下げを決定した。

ビルロワドガロー総裁は記者団に、インフレ率は来年、ECBの目標である2%に予想より早く到達するとみられると述べ、今後はインフレ率が目標を大幅に下回るリスクに、上振れリスクと同程度の注意を払うべきだと述べた。

17日の利下げ決定後も、市場は来年3月までの3回の追加利下げをほぼ100%織り込んでいる。

ビルロワドガロー総裁は「私の目には方向性は明らかだ。われわれは制約的金融政策の修正を適切に続けるべきだ」と述べる一方で、国際情勢が不透明な中、機動的な判断が必要で、今後の理事会での選択肢はオープンにしているとした。ECBは、目先予想される変動を観察しつつデータフローを重視し、先行指標や予測を考慮に入れると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

再送-世銀のバンガ総裁、二国間・商業債権の債務免除

ワールド

北朝鮮がロシアに派兵、ウクライナ戦線投入へ 韓国情

ビジネス

加たばこ訴訟で240億米ドルの和解案、フィリップモ

ビジネス

インフレ下振れリスクを注視、政策選択肢はオープン=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選 決戦前夜の大逆転
特集:米大統領選 決戦前夜の大逆転
2024年10月22日号(10/16発売)

米大統領選を揺るがす「オクトーバー・サプライズ」。最後に勝つのはハリスか? トランプか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 2
    目撃された真っ白な「謎のキツネ」? 専門家も驚くその正体
  • 3
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 4
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 5
    裁判沙汰になった300年前の沈没船、残骸発見→最新調…
  • 6
    ナチス・ドイツの遺物が屋根裏部屋に眠っていた...そ…
  • 7
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 8
    東京に逃げ、ホームレスになった親子。母は時々デパ…
  • 9
    北朝鮮を訪問したプーチン、金正恩の隣で「ものすご…
  • 10
    【クイズ】シュークリームの「シュー」はどういう意…
  • 1
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明かす意外な死の真相
  • 4
    『シビル・ウォー』のテーマはアメリカの分断だと思…
  • 5
    目撃された真っ白な「謎のキツネ」? 専門家も驚くそ…
  • 6
    「メーガン・マークルのよう」...キャサリン妃の動画…
  • 7
    「メーガン妃のスタッフいじめ」を最初に報じたイギ…
  • 8
    東京に逃げ、ホームレスになった親子。母は時々デパ…
  • 9
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 10
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 4
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 5
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 6
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 7
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 8
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
  • 9
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
  • 10
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中