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香港で大型IPO相次ぐ、週間で2年ぶり高水準

2024年10月18日(金)15時20分

 香港株式市場では今週、大型の新規株式公開(IPO)2件がローンチされた。写真は1月、香港で撮影(2024年 ロイター/Joyce Zhou)

Scott Murdoch Kane Wu

[シドニー/香港 18日 ロイター] - 香港株式市場では今週、大型の新規株式公開(IPO)2件がローンチされた。資金調達額は合計で最大13億ドルとなる見通しで、ディールロジックのデータによると、週間ベースでは2022年10月以降で最大となる。

中国当局が景気刺激策を発表し、株式市場が値上がりしていることが背景。2年間にわたるIPO市場の低迷に歯止めがかかるとの期待が浮上しているが、投資家の不安を完全に払拭するには上場後の株価が堅調に推移する必要があるとの指摘も出ている。

今週は15日に中国の自動運転技術、ホライゾン・ロボティクスがIPOのブックビルディングを開始。最大6億9600万ドルの資金調達を目指す。公開価格の決定は21日。香港市場に24日に上場する。

18日には中国の飲料大手、華潤飲料がIPOで6億5000万ドルを調達した。公開価格は仮条件の上限に決まった。

JPモルガンのアジア株式資本市場(ECM)共同責任者、スニル・ドゥペリア氏は「地合いが改善しており、ECMの動きが活発になっている。来年以降の見通しは明るいと感じている」と述べた。

ディールロジックのデータによると、香港のIPOは今年、過去20年で最低の水準に落ち込んでいる。中国当局が引き続きオフショア市場での資本調達計画の認可を遅らせていることが背景だ。

ただ、市場関係者によると、中国の景気刺激策発表後、資本調達や上場に関心を示す企業が増えているという。

法律事務所ウィルソン・ソンシーニのシニアパートナー、Weiheng Chen氏は「地合いがやや改善しており、IPOを準備する動きが増えている」とした上で「新規公開株の値動きは依然まちまちで、多くの投資家は慎重姿勢を崩していない」と述べた。

アリババが出資するクラウドサービスの七牛智能科技は16日に香港市場に上場したが、株価は公開価格を58%下回った。

ロイター
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