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英当局、銀行員賞与の支払い規制緩和を提案 競争力強化に向け

2024年10月18日(金)11時59分

 10月17日、イングランド銀行(中央銀行)のウッズ副総裁は、2007─09年の金融危機後に導入された規制の見直しの一環として、銀行員の賞与支払い据え置き期間を短縮する案を示した。写真は英ロンドンの金融街で9月撮影(2024 ロイター/Toby Melville)

Kirstin Ridley Carolyn Cohn

[ロンドン 17日 ロイター] - イングランド銀行(中央銀行)のウッズ副総裁は17日、2007─09年の金融危機後に導入された規制の見直しの一環として、銀行員の賞与支払い据え置き期間を短縮する案を示した。規制改革で競争力強化を目指す。

銀行管理職の賞与の一部は最長で8年間の繰り延べ期間が設けられているが、全面的に5年に短縮することを提案。ロンドン市長公邸(マンションハウス)で開かれた晩さん会で発言した。

支払いの繰り延べ期間は、年末の賞与支給が銀行員の過剰なリスクテイクにつながっているとの懸念を受けて導入された。ただ、ウッズ氏は、繰り延べ期間が金融の安定確保の観点においても必要以上に長く、英国の競争力を阻害する恐れがあると指摘した。

一部の上級管理職は賞与の全額について、3年間受け取ることができないが、1年後から日割りにして支給することを認める案も示した。

英規制当局は1年前に銀行員賞与の上限も撤廃している。

ロイター
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