ネスレ、1─9月売上高が予想下回る 海外部門再編を発表
10月17日、スイスの食品大手ネスレは、経営幹部を刷新し、海外部門を再編すると発表した。写真はネスレのロゴ。2020年8月、スイス・ローザンヌで撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse)
[ロンドン 17日 ロイター] - スイスの食品大手ネスレは17日、経営幹部を刷新し、海外部門を再編すると発表した。同時に発表した1─9月期のオーガニック売上高(為替変動や買収の影響を除いた売上高)は値上げが響き、市場予想を下回った。
同売上高は2%増と、市場予想の2.5%増を下回った。
2024年通年のオーガニック売上高の伸び率見通しも従来の3%以上から2%前後に引き下げた。
海外部門は中南米と北米を統合し、中華圏はアジア・オセアニア・アフリカ部門に吸収する。また、執行役員の数を減らす。
1─9月の値上げ率は1.6%で、市場予想の1.7%を下回った。販売量は0.5%増と、予想の0.8%を下回る伸びにとどまった。
9月に就任したローラン・フレイシェ最高経営責任者(CEO)は「消費者需要はここ数カ月で低下し、今後も需要環境が軟調に推移する見通し」とコメント。同社は8月、販売低迷の長期化を受けてCEO交代に踏み切った。