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米ボーイング、資金調達を検討 投機級転落回避へ=関係筋

2024年10月09日(水)09時45分

 10月8日、米航空機大手ボーイングは投機的等級(ジャンク級)への格下げ回避を目指す中、株式などの売却を通じた資金調達を検討している。複数の関係者が明らかにした。サウスカロライナ州ノースチャールストンで2017年撮影(2024年 ロイター/Randall Hill)

Shankar Ramakrishnan Allison Lampert Echo Wang Mike Stone

[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは投機的等級(ジャンク級)への格下げ回避を目指す中、株式などの売却を通じた資金調達を検討している。複数の関係者が明らかにした。

関係者によると、過去数週間にゴールドマン・サックス、JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、シティグループなどがさまざまな選択肢を提案。普通株のほか、強制転換社債や優先株などの証券を売却する案が含まれ、調達規模は100億ドル程度を提案したという。

こうしたハイブリッド債は格付け会社が自己資本として扱う可能性があるため、社債を発行した場合より負債の増加を抑えられる。

関係者によると、銀行側はボーイングがこうした証券の発行を決定した場合に備えて投資家の関心を探っており、一部の投資家が優先証券の購入に関心を示した。ボーイングはまだ決定していないという。

これまでジャンク級に転落したことがないボーイングにとって、投資適格級の維持は極めて重要だ。

同社は約600億ドルの負債を抱え、2024年上半期の営業キャッシュフローは70億ドルを超える赤字だった。

アナリストはボーイングが投資適格級を維持するには100億─150億ドルを調達する必要があると試算している。

ロイター
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