リオ・ティント、リチウム生産のアルカディアムに買収打診
10月7日、資源大手リオ・ティントは、オーストラリアに拠点を置くリチウム生産のアルカディアム・リチウムに買収を打診したと、両社が別々に発表した。写真はリオ・ティントのロゴ。昨年4月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
[メルボルン 7日 ロイター] - 資源大手リオ・ティントは、オーストラリアに拠点を置くリチウム生産のアルカディアム・リチウムに買収を打診した。両社が7日、別々に発表した。金銭的な詳しい条件は明らかになっていない。
ロイターは4日、両社が協議に入っており、アルカディアムの評価額は40億─60億ドルかそれ以上になる可能性があると伝えている。
リオ・ティントは「買収提案は拘束力を持たず、合意に至るか、あるいは取引が進展するかは不確実だ」と述べた。
買収が実現すれば、リオ・ティントはリチウム供給でアルベマールとSQMに次ぐ世界最大手の一角に躍り出る。
最近のリチウム価格下落を受け、アルカディアムの株価は1月以降で50%余り下落し、買収に妙味が出てきている。
ただアルカディアム株主のブラックワトル・インベストメント・パートナーズは、買収提示額が40億─60億ドルのレンジ内にとどまるなら、著しい過小評価だとの見方を示した。
アルカディアムの経営陣も、売却額は80億ドル近くにするべきだと述べた上で「機会便乗型の提案」からは手を引く姿勢を表明した。