台湾の鴻海、第3四半期売上高は過去最高 AIサーバー需要が旺盛
10月5日、世界最大の電子機器受託生産企業である台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は、第3・四半期の売上高が市場予想を上回り、過去最高となった。写真は同社のロゴ。昨年5月撮影のイメージ写真(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[台北 5日 ロイター] - 世界最大の電子機器受託生産企業である台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は、第3・四半期の売上高が市場予想を上回り、過去最高となった。人工知能(AI)サーバー需要が旺盛となっている。
売上高は前年同期比20.2%増の1兆8500億台湾ドル(約573億ドル)。LSEGスマートエスティメートの予想は1兆7900億台湾ドルだった。
鴻海は5日、「大幅な成長という当初の予想を上回る結果となった」と指摘。堅調なAIサーバーがクラウドとネットワーク製品部門の大幅な増収につながったという。
iPhone生産を含むスマート・コンシューマー・エレクトロニクス部門は、新製品の発売により前四半期比で大幅な伸びを示したが、前年同期比では横ばいだった。
9月単月の総売上高は7330億台湾ドルに達し、前年同月比10.9%増。同月としては過去2番目の高水準となった。
鴻海は今四半期の見通しについて「今年後半のピークシーズンに入り、当社の事業は徐々に勢いを増すと見込んでいる。第4・四半期は現在の市場予想とほぼ一致しそうだ」とした。具体的な数字は示していない。
同社は11月14日に第3・四半期決算の詳細を発表する。