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中国経済政策に対するIMFの評価は甘過ぎ=米財務省高官

2024年10月02日(水)10時27分

米財務省のブレント・ニーマン財務次官補(国際金融担当)は1日、国際通貨基金(IMF)は中国の経済政策に対する姿勢が「甘過ぎる」と批判し、中国などの国がIMFから融資を受ける条件として確約する内容をもっと完全に開示すべきだと述べた。写真は2018年4月、ワシントンで撮影(2024年 ロイター/Yuri Gripas)

(表記を全角にして再送します)

David Lawder

[ワシントン 1日 ロイター] - 米財務省のブレント・ニーマン財務次官補(国際金融担当)は1日、国際通貨基金(IMF)は中国の経済政策に対する姿勢が「甘過ぎる」と批判し、中国などの国がIMFから融資を受ける条件として確約する内容をもっと完全に開示すべきだと述べた。米財務省高官がIMFの対中政策を批判するのは異例。

英シンクタンクの公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)が主催したイベントで発言した。IMFと世界銀行は今月下旬に年次総会を開く。

ニーマン氏は、IMFは「忌憚(きたん)のない真実の語り手」であるべきだが、中国に関する年次経済報告では為替レートや産業政策に十分な注意が払われていないと指摘。「IMFは中国の国有銀行が為替レートを管理する役割を担っていることや、中国人民銀行(中央銀行)のバランスシートの変化が国際収支統計の準備金の変動と一致しない理由について公にコメントしていない」と苦言を呈した。

米国はIMFにとって最大の出資国で、米財務省はこの1年間にたびたび中国の過剰な工業生産能力、技術移転、通貨慣行に警告を発している。

ロイター
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