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中国風力タービンの三一重工、2026年までに欧州で生産開始へ

2024年09月25日(水)12時08分

 9月24日、中国の風力タービンメーカー、三一重工(サニー)は、2026年までに欧州で生産を開始する準備をしており、顧客候補との協議が進んだ段階にある。写真は風力発電のフェアに出展した同社のブース。ドイツのハンブルクで撮影(2024 ロイター/Riham Alkousaa)

Riham Alkousaa

[ハンブルク 24日 ロイター] - 中国の風力タービンメーカー、三一重工(サニー)は、2026年までに欧州で生産を開始する準備をしており、顧客候補との協議が進んだ段階にある。同社欧州再生可能エネルギー担当のマネジングディレクター、パウロ・フェルナンド・ソアレス氏が24日、明らかにした。

欧州連合(EU)は4月、中国のタービンメーカーが受け取っている補助金について調査を開始。今年に入って欧州の再生可能エネルギー部門における中国の役割に厳しい視線が注がれている。

こうした中でソアレス氏はロイターに対し、生産候補地をドイツとスペインを含む3カ所に絞ったと語った。最初の受注は年内にまとまる見通しで、当初の注文については、タービンは中国から出荷し、サニーは欧州の提携先とドイツの自社拠点を通じてサービスを提供する。

同氏は、欧州は中国の技術なしには新たな再生可能エネルギー事業の野心的な目標を達成するのは難しいとの見方を示した。今のところ欧州メーカーは中国の部品なしではタービンを生産できないという。

EUは2030年の再生可能エネルギー目標を達成するには、少なくとも年間37ギガワット(GW)の風力発電量を追加する必要があると見積もっている。昨年追加された風力発電量は17GWだった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

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