米CB消費者信頼感9月は98.7、約3年ぶり大幅低下 労働市場懸念
コンファレンス・ボード(CB)が24日に発表した9月の米消費者信頼感指数は98.7と、前月の105.6から低下した。2021年5月、米ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
[ワシントン 24日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が24日に発表した9月の米消費者信頼感指数は98.7と、前月の105.6から低下した。低下幅は2021年8月以来最大。労働市場の健全性に対する懸念が高まる中、予想外に低下した。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は104.0。8月は当初発表の103.3から上方改定された。
年齢層で見ると、信頼感は35─54歳で最も低下した。
所得層別では、大半の所得層で低下。年収5万ドル未満の所得層で最も低下した。
現在の景況感を示す現況指数は10.3ポイント低下して124.3となった。
所得や労働環境の短期的な見通しを示す期待指数は4.6ポイント低下の81.7となった。期待指数は80を下回ると景気後退(リセッション)リスクが高まっていると示唆される。
CBのチーフエコノミスト、ダナ・ピーターソン氏は、労働市場に対する懸念を反映し、全般的に悪化したとの見方を示した。
9月は、仕事が「豊富にある」とみる消費者の割合は30.9%と、21年3月以来の低水準となった。前月は32.7%だった。一方、仕事が「得にくい」とみる消費者は18.3%と、16.8%から増加した。
職が「十分」と「就職困難」の回答から算出する労働市場格差に関する指数は12.6。8月は15.9だった。
消費者の1年先のインフレ期待は5.2%と、前月の5.0%から若干上がった。
今後6カ月間に住宅購入を計画している消費者の割合は、前月の4.8%から5.7%に上昇し、2023年8月以来の高水準となった。足元の住宅ローン金利は1年半ぶりの低水準にあり、住宅価格のインフレが緩和したことを反映している。