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タイ中銀総裁、独立性必要と強調 政府は利下げ要求

2024年09月20日(金)13時30分

タイ中央銀行のセタプット総裁は20日、金融政策決定において中銀の独立性が必要だと強調した。写真はセタプット氏で1月にバンコクで撮影(2024年 ロイター/Athit Perawongmetha)

[バンコク 20日 ロイター] - タイ中央銀行のセタプット総裁は20日、金融政策決定において中銀の独立性が必要だと強調した。政府は景気下支えに向けて金利を引き下げることを要求し、金利据え置きを続ける中銀との対立が深まっている。

シンポジウムで、利下げは短期的には成長を支援するが、インフレとトレードオフの関係にあり、債務蓄積や投機といった脆弱性にもつながりかねないと指摘。これらのリスクは長期的な成長を抑制、危機につながる可能性があるとし、物価安定には中銀の独立性が重要と述べた。

政府は、財政刺激策を補完すべく利下げを繰り返し要求。中銀は、金利水準は適切との立場で、構造問題が成長を妨げていると主張する。

タイ中銀は政府からの度重なる利下げ要求に抵抗しており、主要政策金利はこの1年にわたって10年来の高水準である2.50%で据え置かれている。次回の金利決定会合は10月16日に開催される予定。

ペートンタン首相は、首相就任前に、中銀の独立性が経済問題解決の障害になっていると発言していた。

ロイター
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