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日鉄、USスチール買収後は経営陣中枢や過半数の取締役を米国籍に

2024年09月04日(水)09時31分

9月4日、日本製鉄は、USスチール買収完了後のガバナンスについて発表し、取締役の過半数を米国籍とするほか、取締役会には少なくとも3人の米国籍の独立取締役を含むことなどを盛り込んだ。写真は都内で4月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

Ritsuko Shimizu

[東京 4日 ロイター] - 日本製鉄は4日、USスチール買収完了後に経営陣の中枢や取締役の過半数を米国籍とするなどのガバナンス体制を公表した。このほか、USスチールの取締役会は、少なくとも3人の米国籍の独立取締役を含むとした。米大統領候補者などから、USスチールは米国内で所有・運営されるべきなどの声があることに対応したとみられる。

今回の発表では、日鉄は、米国の鉄鋼市場において、USスチールの米国国内生産を優先すると明記。通商面では、USスチールの通商措置に日鉄が干渉しないことを確実にするため、通商措置の決定は独立取締役の過半数の承認を必要とすることなどを示した。

日鉄は「この買収がもたらす利益を確実なものとし、USスチールが米国産業界において米国の象徴的な企業であり続けるために策定した」としている。同社はこれまで、USスチールの本社は米ペンシルベニア州ピッツバーグに置き続けるほか、生産や雇用の海外移転を行わない方針などを示していた。

ロイター
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