ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、週内の主要指標に注目

2024年09月04日(水)06時12分

ニューヨーク外為市場ではドルが上昇し、対ユーロでは2週間ぶり高値を付けた。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 3日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇し、対ユーロでは2週間ぶり高値を付けた。米雇用統計など、週内に発表される一連の主要指標が注目されている。また、株式や高リスク通貨が売られる中、安全資産としてのドルへの投資妙味も高まったもよう。

今週は6日の米雇用統計に加え、4日に米求人件数、5日に新規失業保険件数が発表される。

3日発表された米指標では、8月のISM製造業景気指数は、8カ月ぶり低水準となった前月から小幅改善。しかし、節目の50を5カ月連続で下回るなど、製造業活動の低迷が当面続く公算が大きいことを示唆した。

ペッパーストーンのシニアリサーチストラテジスト、マイケル・ブラウン氏は、ISMを受けて「市場が抱く米成長見通しに対する懸念が幾分和らぐだろう」と述べた。同時に、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイント、0.50%ポイントいずれの利下げ幅となるかを決定する可能性のある雇用統計などの発表を控え、「大きな動きは比較的限定的となる公算が大きい」とした。

CMEのフェドウォッチによると、市場が織り込む9月の0.25%ポイント利下げの確率は63%、0.50%ポイント利下げは37%となっている。

終盤の取引で、ユーロ/ドルは0.3%安の1.1043ドル。一時、2週間ぶり安値となる1.103375ドルに沈んだ。

主要通貨に対するドル指数は0.2%高の101.84。8月は2.2%下落と、月間としては昨年11月以来の大幅な下げを記録した。

ドル/円は0.7%安の145.89円。日銀の植田和男総裁は3日、政府の諮問委員会に対し、経済と物価見通しが予想通りに推移していけば、引き続き政策金利を引き上げる方針を改めて示したと報じられた。

ポンド/ドルは0.4%安の1.30885ドル。8月のポンド上昇を受け、利益を確定する動きが出た。

全般的なリスク回避の動きに押され、豪ドル/米ドルは1.1%安、ニュージーランドドル/米ドルは0.8%安。

ドル/円 NY終値 145.47/145.48

始値 146.03

高値 146.31

安値 145.17

ユーロ/ドル NY終値 1.1043/1.1044

始値 1.1035

高値 1.1068

安値 1.1027

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、5週ぶり増加=ベーカー

ワールド

ベネズエラ、米国人ら6人拘束 政府転覆計画に関与と

ワールド

G7外相、イランの弾道ミサイル輸出非難 ロシア支援

ビジネス

中国8月鉱工業生産・小売売上高伸び鈍化、刺激策が急
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウィリアムとヘンリーの間に「信頼はない」...近い将来の「和解は考えられない」と伝記作家が断言
  • 2
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライナ軍MANPADSの餌食になる瞬間の映像を公開
  • 3
    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺到...男性なら「笑い」になる、反応の違いは差別か?
  • 4
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 5
    広報戦略ミス?...霞んでしまったメーガン妃とヘンリ…
  • 6
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 7
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座…
  • 8
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 9
    「残飯漁ってる」実家を出たマドンナ息子が訴える「…
  • 10
    「とても健康で幸せそう」茶色いシミや黄ばみが酷評…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 4
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 5
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 6
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 7
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 8
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 9
    キャサリン妃、化学療法終了も「まだ完全復帰はない…
  • 10
    33店舗が閉店、100店舗を割るヨーカドーの真相...い…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 6
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 7
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 8
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 9
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
  • 10
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中