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米ISM製造業景気指数、8月は47.2に上昇 弱いトレンド続く

2024年09月04日(水)02時21分

米供給管理協会(ISM)が3日に発表した8月の製造業景気指数は、8カ月ぶり低水準だった7月の46.8から47.2に上昇した。2023年3月撮影(2024年 ロイター/Megan Varner)

Lucia Mutikani

[ワシントン 3日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が3日に発表した8月の製造業景気指数は、8カ月ぶり低水準だった7月の46.8から47.2に上昇した。雇用が若干改善した。ただ、新規受注のさらなる減少や在庫増加から、製造業の活動は当面低迷が続く公算が大きいことを示唆した。

拡大・縮小の分岐点となる50は5カ月連続で下回った。ただ、ISMが長期的に経済全般の拡大を示すと見なす水準(42.5)は上回った。

製造業の生産高や企業の設備投資に関するいわゆるハードデータは、米連邦準備理事会(FRB)の大幅な利上げにもかかわらず商品需要が落ち込んでいないことから、製造業部門がほぼ横ばい状態にあることを示唆している。

FRBは9月17─18日の政策会合で利下げを開始すると予想されている。

業種別では、一次金属、家具、コンピューター・電子製品を含む5業種で活動が拡大。一方、機械、紙製品、輸送機器、電気機器、家電製品・部品を含む12業種が縮小した。

先行指標となる新規受注は44.6と、7月の47.4から低下した。生産も7月の45.9から44.8に低下し、2020年5月以来の低水準となった。

支払価格は7月の52.9から54.0に上昇した。

供給業者の納入を示す指数は7月の52.6から50.5に低下した。50を超えると納入の遅れを示す。

雇用は46.0と引き続き50を下回ったが、7月の43.4からは上昇した。

ブリーン・キャピタルのシニア経済アドバイザー、コンラッド・デクアドロス氏は「投入価格の圧力は3カ月ぶりの高水準に小幅上昇したが、緩やかなディスインフレの継続を脅かすほど高い水準ではないと判断している」と指摘。「9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを阻む要因はないが、FRBに50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げを迫る要因もない」と述べた。

ロイター
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