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米財政状況、選挙後も大きく変わらず 格付けは据え置き=フィッチ
2024年08月30日(金)07時36分
8月29日、格付け会社フィッチは米国の財政状況は11月の大統領選挙後も基本的に大きく変わらないとの見方を示した。写真は同社のロゴ。ロンドンで2016年3月撮影(2024年 ロイター/Reinhard Krause)
[29日 ロイター] - 格付け会社フィッチは29日、米国の財政状況は11月の大統領選挙後も基本的に大きく変わらないとの見方を示した。格付けについては、高所得や財政の柔軟性といった構造的な強みを理由に「AA+」に据え置いた。
フィッチは「2024年11月5日の大統領選挙と連邦議会選挙の結果は米国の経済・財政政策にとって重要だ」と指摘。「ただ、ハリス副大統領とトランプ前大統領の経済目標や税制、歳出の優先順位が異なるにもかかわらず、基本的な財政状況はほとんど変わらないと考えている」とした。
トランプ氏が17年に導入した減税措置の大半はどちらの候補者の下でも延長され、歳入に影響を与え、財政赤字拡大の一因になると予想していると説明した。
米国の格付けについては、経済力と基軸通貨である米ドル発行を背景にした財務の柔軟性を理由に安定的な見通しで現行水準に据え置いた。