英国のCPTPP加盟、12月15日までに発効へ 6カ国が批准
英国政府は29日、包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)に同国が加盟する議定書が、今年12月15日までに発効すると発表した。昨年7月16日の英国議定書署名式、ニュージーランドで撮影。(2024年 ロイター/Lucy Craymer)
[ロンドン 29日 ロイター] - 英国政府は29日、包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)に同国が加盟する議定書が、今年12月15日までに発効すると発表した。
CPTPPは、TPPから米国が離脱した後、米を除く日本、オーストラリア、カナダ、チリ、メキシコなど11カ国で2018年に発足した。
英国は23年に加盟交渉を終えて同年7月に加盟議定書に署名した。年内に発効するためには、手続き上、10月までに英国に加えて少なくとも6カ国の批准が必要になっていた。
英政府は、日本、シンガポール、チリ、ニュージーランド、ベトナムに続き、ペルーが議定書を承認し、6カ国で批准されたと明らかにした。
英国はCPTPP発足以来初の新規加盟国で、唯一欧州からの加盟国となる。
英政府は、CPTPP加盟が実現すれば、英国からCPTPP加盟国への商品輸出の99%以上の関税が撤廃され、40年までに英国経済を年間約20億ポンド(26億ドル)押し上げる可能性があるとしている。