英自動車生産、7月は前年比14.4%減、5カ月連続マイナス=業界団体
8月29日、英自動車工業会(SMMT)が発表した7月の同国自動車生産台数は、前年同月比14.4%減の6万5478台だった。写真は2020年10月、英チェシャーで撮影(2024年 ロイター/Jason Cairnduff)
[29日 ロイター] - 英自動車工業会(SMMT)が29日発表した7月の同国自動車生産台数は、前年同月比14.4%減の6万5478台だった。メーカーの新モデル移行とサプライチェーン(供給網)の一時的な混乱が響き、5カ月連続減となった。
完全電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド、ハイブリッドを含むEV生産の割合は全体の37.5%となり、前年同月の39.5%から低下した。
年初来の生産台数は前年比14.8%増の11万8672台。
SMMTのマイク・ホーズ会長は「ゼロエミッション車生産への移行に向けた業界再編の中、今後も不安定な状況が続く公算が大きい」と述べた。
日産自動車とタタ・モーターズは、英国工場でのEV生産に数十億ポンド規模の投資を行うと発表。自動車部門の海外投資拡大と、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするネットゼロエミッションに向けた取り組みの動きをけん引している。
一方、生活費や製造コストの高騰がEVの販売と生産に影響しており、フォード、ゼネラル・モーターズ(GM)、メルセデスなど世界的なメーカーが野心的なEV計画を縮小している。