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スターマー英首相、10月予算案は「痛み伴う」 富裕層に増税示唆

2024年08月28日(水)11時04分

英国のスターマー首相は27日、首相官邸で演説し、10月30日に示す政権発足後初の予算案が「痛みを伴う」内容になると述べ、富裕層に増税する可能性を示唆した。写真は8月27日、ロンドンで撮影(2024年 代表撮影)

Elizabeth Piper

[ロンドン 27日 ロイター] - 英国のスターマー首相は27日、首相官邸で演説し、10月30日に示す政権発足後初の予算案が「痛みを伴う」内容になると述べ、富裕層に増税する可能性を示唆した。

前政権が組んだ現行予算に220億ポンド(290億ドル)の財源不足があったのは予想外だったとし、高齢者への燃料費支援を制限するするなど難しい決断を迫られたと述べた。

7月の総選挙で公約した労働者層への増税回避は堅持するとした上で、長期的な改善を目指して「不人気な決断」を下す必要があり、短期的に痛みを伴うと説明した。

リーブス財務相は財源不足に対応して大幅な歳出削減が必要になると述べている。

スターマー氏はまた、前保守党政権がポピュリズムに傾倒し、社会問題に対応を怠った結果、社会の分断が広がったと指摘。「われわれは経済的なブラックホールだけでなく、社会的なブラックホールも引き継いだ」とし「率直に言って、事態は改善する前に悪化するだろう」と語った。

同氏は今月起きた移民排斥や反イスラムを訴える暴動が社会の分断を映したとし、社会の再建を公約している。演説では、暴動の拘束者に対して収容施設が不足しているのは「あまりにも根本的な失策」と指摘した。

ロイター
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