独VW、電池生産目標に固執せず EV需要注視=幹部が独紙に
8月23日、独自動車大手フォルクスワーゲンの電池事業責任者、トーマス・シュマル氏は、2030年までに年間200ギガワット時の電池生産能力を新設する目標は「硬直的」なものではないとし、電気自動車(EV)需要がどのように推移するかを注視する考えだと述べた。写真は同社のロゴ。3月、米ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/David Dee Delgado)
[グダニスク(ポーランド)/ベルリン 23日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲンの電池事業責任者、トーマス・シュマル氏は、2030年までに年間200ギガワット時の電池生産能力を新設する目標は「硬直的」なものではないとし、電気自動車(EV)需要がどのように推移するかを注視する考えだと述べた。独紙フランクフルター・アルゲマイネ日曜版とのインタビューで語った。
「われわれの目標は現実的だが硬直的なものではない。電池工場建設自体を目標にしていない。既存工場の拡張は、EV市場の動向次第だ」と語った。インタビューは23日に行われ、25日付で掲載される前に抜粋が公表された。
VWは従来、20年代末までに欧州に6つの電池工場を建設する計画だった。ただ、シュマル氏がこれまで目標の見直しを行っており、新たな工場を建設するか、既存工場を拡張するかが未定となっている。
同氏は、スペインとカナダの電池工場を拡張する可能性があるが、まだ決定していないとし、決定を下す時期にも触れなかった。