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IMF、日銀による利上げ継続の可能性を示唆

2024年08月24日(土)09時50分

 国際通貨基金(IMF)チーフエコノミストのピエール・オリビエ・グランシャ氏は23日、日本の金融政策について、インフレ期待の高まりで超低金利政策には正常化の余地があり、日本銀行は徐々に金利を引き上げることが可能との認識を示した。2023年10月モロッコのマラケシュで撮影(2024年 ロイター/Susana Vera)

Leika Kihara Howard Schneider

[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 23日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)チーフエコノミストのピエール・オリビエ・グランシャ氏は23日、日本の金融政策について、インフレ期待の高まりで超低金利政策には正常化の余地があり、日本銀行は徐々に金利を引き上げることが可能との認識を示した。

経済シンポジウムが開催されているジャクソンホールでロイターのインタビューに応じた。

追加利上げのスピードについては、「データに大きく左右される」と述べた。

また、日本のインフレ率は2%より高く、インフレ期待は日銀の2%目標あるいはそれを少し上回る水準へと向かい始めたと指摘。

「われわれの評価では、金融政策は今後さらに正常化し、政策金利は当面徐々に上昇する余地がある」と語った。

同氏は、2024年の日本の経済成長は昨年の財政刺激策による拡大から鈍化するだろうが、日銀にとって重要なのは経済活動だけでなくインフレ率と認識を示した。

その上で「日銀が行おうとしているのはインフレ期待の再調整だ。インフレ期待が2%に近い水準で安定を保てば、日銀は政策金利の正常化を始めるだろう」と語った。

ロイター
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