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アイカーン氏、信用取引の差し入れ担保開示不備でSECに罰金支払い

2024年08月20日(火)07時59分

 米著名投資家カール・アイカーン氏が、個人的な信用取引で同氏が率いる投資会社アイカーン・センタープライゼズ(IEP)の株式を担保に差し入れていたことを適切に開示しなかったとされる問題で、合計200万ドルの制裁金を支払うことに同意した。証券取引委員会(SEC)が19日明らかにした。ニューヨークで2023年10月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

Douglas Gillison

[19日 ロイター] - 米著名投資家カール・アイカーン氏が、個人的な信用取引で同氏が率いる投資会社アイカーン・センタープライゼズ(IEP)の株式を担保に差し入れていたことを適切に開示しなかったとされる問題で、合計200万ドルの制裁金を支払うことに同意した。証券取引委員会(SEC)が19日明らかにした。

この件については昨年、空売り投資家ネーサン・アンダーソン氏の調査会社ヒンンブルグ・リサーチがリポートで、IEPの価値が過大評価されており、配当支払いが「詐欺的構造」になっていると批判し、アイカーン氏の借り入れにも不透明要素があるとの見方を示していた。

アイカーン氏は、こうした指摘がSECの調査につながり、信用取引に関する情報開示の不備があったが、より重大な問題は判明しなかったと説明。ヒンデンブルグによる「中傷的で根拠のない」非難の正当性は失われたと強調した。

一方ヒンデンブルグはX(旧ツイッター)への投稿で、これで疑惑が解消されたわけではなく、IEPは株価が非常に割高な水準で取引されながら赤字を計上し続けていると述べ、IEPの空売りを維持していると表明した。

ロイター
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