ニュース速報
ビジネス

英政府、イングランド銀外部委員に経済学者のテイラー氏指名

2024年08月16日(金)23時43分

英財務省は16日、イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)の外部委員にアラン・テイラー氏を指名したと発表した。中銀本部で14日撮影。(2024年 ロイター/Mina Kim/ File Photo)

[ロンドン 16日 ロイター] - 英財務省は16日、イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)の外部委員にアラン・テイラー氏を指名したと発表した。ハスケル委員の後任として9月2日に就任する。

テイラー氏は英国出身で、現在は米ニューヨークのコロンビア大学の経済学の教授。国際経済と金融危機を専門とする。米金融大手モルガン・スタンレーや米大手債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)、米コンサルティング会社マッキンゼーでシニアアドバイザーを務めてきた。

リーブス財務相は「テイラー教授の金融業界と学界の両方における豊富な経験は、金融政策委員会に貴重な専門的見解をもたらすだろう」と述べた。

テイラー氏は英ケンブリッジ大学で学び、米ハーバード大学で経済学の博士号を取得した。

米サンフランシスコ地区連銀が2023年9月に発表した研究で、テイラー氏と共著者らは、金融引き締め政策は少なくとも12年間はその国の潜在的な経済力に影響する可能性があるとの見解を示した。

ハスケル氏はMPCの中で最もタカ派的な委員の一人。英中銀が今月1日に発表した政策金利を巡っては、約16年ぶりの高水準である5.25%からの引き下げではなく、据え置きに投票した少数派(9人の委員の中で4人)だった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

バイデン氏、イスラエルに「完全な説明責任」要求 米

ビジネス

米CPI、8月前月比+0.2% 前年比は+2.5%

ワールド

メキシコ司法改革を上院承認、判事公選制に 法の支配

ビジネス

「ザラ」のインディテックス、秋冬物の販売急増 株価
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 2
    クルスク州「重要な補給路」がHIMARSのターゲットに...ロシアの浮橋が「跡形もなく」破壊される瞬間
  • 3
    非喫煙者も「喫煙所が足りない」と思っていた──喫煙所不足が招く「マナー違反」
  • 4
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンシ…
  • 5
    運河に浮かぶのは「人間の手」? 通報を受けた警官…
  • 6
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 7
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 8
    川底から発見された「エイリアンの頭」の謎...ネット…
  • 9
    「生後45日までの子犬、宅配便で配送します」 韓国ペ…
  • 10
    米大統領選でトランプ・バンス陣営を襲う「ソファで…
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
  • 4
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 5
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 6
    エルサレムで発見された2700年前の「守護精霊印章」.…
  • 7
    「私ならその車を売る」「燃やすなら今」修理から戻…
  • 8
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 9
    メーガン妃の投資先が「貧困ポルノ」と批判される...…
  • 10
    世界最低レベルの出生率に悩む韓国...フィリピンから…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 10
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中