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日経平均は大幅反発、3200円超高 自律反発期待で過去最大の上昇幅

2024年08月06日(火)15時30分

 8月6日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比3217円04銭高の3万4675円46銭と大幅反発して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比3217円04銭高の3万4675円46銭と大幅反発して取引を終えた。前日に公表された米国の経済指標が市場予想を上回り、米景気への過度な懸念が和らいだことや、前日までの大幅下落の反動で自律反発を期待した買いが入った。為替の円高進行が一服したことも支えになった。1990年10月2日の終値ベースの上昇幅2676円を上回り、過去最大の上げ幅となった。

日経平均は前営業日比618円高でスタートした後、上げ幅を拡大し、前場中盤に一時3453円高の3万4911円80銭で高値を付けた。買いが一服した後は上げ幅を縮小したが、後場には再び強含む場面もあった。前日とは反対で、プライム市場では9割超が値上がりし全面高となった。後場は一進一退の展開となったが、好業績銘柄が堅調に推移するなど、個別材料を手掛かりにした物色もみられた。

市場では「前日の下げはファンダメンタルズやテクニカルを無視した売られ方だったので、今日は自律反発狙いの買いが強まっている」(国内証券・ストラテジスト)との指摘が聞かれた。

楽天証券のシニアマーケットアナリスト・土信田雅之氏は、目先の日経平均について「3万5000―3万6000円程度までは戻りを試しそうだ」とみる。ただ、8月下旬にジャクソンホール会合や米エヌビディアの決算を控え、内容を見極めたいとのムードも強まりやすく「8月下旬まではレンジ相場が続くのではないか」(土信田氏)という。

目先は為替動向も注目され、「ドルが145円前後で値固めとなれば、日本企業の業績を大きく棄損する可能性は低く、株価にとってポジティブ」(前出の国内証券・ストラテジスト)との見方があった。

TOPIXは9.3%高の2434.21ポイントで取引を終了。プライム市場指数は9.31%高の1252.83ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は7兆7500億3200万円だった。東証33業種では、全業種が値上がり。海運、ゴム製品、その他金融などが上昇率上位に並んだ。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が10.06%高の533.79ポイントと、4日ぶりに反発した。

個別では、ルネサスエレクトロニクスが19%高、東京エレクトロンが16%超高、レーザーテックが15%超高だった。指数寄与度の高いファーストリテイリングが7%超高、ソフトバンクグループが12%高だった。トヨタ自動車は12%超高。

後場に決算を発表した三菱重工業は19%超高。大林組は17%超高と大幅上昇した。

プライム市場の騰落数は、値上がり1575銘柄(95%)に対し、値下がりが64銘柄(3%)、変わらずが7銘柄だった。

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