英企業の賃金上昇率予想、4.1%に鈍化=中銀調査
8月1日、イングランド銀行(英中央銀行)が公表した7月の意思決定者パネル調査によると、企業が予想する今後1年間の賃金上昇率は5─7月に4.1%となり、4─6月の4.2%から小幅に低下した。7月撮影(2024年 ロイター/Maja Smiejkowska)
[ロンドン 1日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)が公表した7月の意思決定者パネル調査によると、企業が予想する今後1年間の賃金上昇率は5─7月に4.1%となり、4─6月の4.2%から小幅に低下した。
単月では4.0%から4.1%に小幅上昇した。
パンテオン・マクロエコノミクスの英国担当チーフエコノミスト、ロブ・ウッド氏は、今年下半期はインフレ率の低下と人手不足の緩和を受けて賃金がさらに鈍化するだろうと予想。
「中銀の政策金利がピークに達して以降、インフレ率、賃金上昇率、インフレ期待、人手不足、雇用の伸びがいずれも緩和しており、金融引き締めが機能していることがうかがえる」と指摘。
ただ「賃金上昇率とインフレ率が、中銀の想定より長期にわたって目標を超える水準にとどまると予想する根拠になるシグナルも十分にある」と述べた。
中銀は1日、政策金利を16年ぶり高水準から0.25%引き下げ5.00%とした。
今回の調査によると、企業が予想する今後1年間の自社製品の値上げ率は前回調査を下回った。