印タタ・モーターズ、4─6月は73.8%増益 予想上回る
インド自動車大手タタ・モーターズが1日発表した第1・四半期(4─6月)決算は、連結純利益が前年同期比73.8%増の556億6000万ルピー(6億6500万ドル)となり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の542億5000万ルピーを上回った。写真は2月1日、ニューデリーで撮影(2024年 ロイター/Anushree Fadnavis)
VarunVyas Hebbalalu
[ベンガルール 1日 ロイター] - インド自動車大手タタ・モーターズが1日発表した第1・四半期(4─6月)決算は、連結純利益が前年同期比73.8%増の556億6000万ルピー(6億6500万ドル)となり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の542億5000万ルピーを上回った。
P・B・バラジ最高財務責任者(CFO)は、ハイブリッド車の需要が急増すれば、生産に前向きだが、政府の奨励措置は支持しない姿勢を示した。その上で「消費者がハイブリッド車を望み、品ぞろえの重要な一部になるのであれば、その時点で検討する」と述べた。
インドの自動車税率は、電気自動車(EV)はわずか5%だが、ハイブリッド車は43%で、ガソリン車とディーゼル車の48%をやや下回る水準。
タタの第1・四半期の乗用車販売全体に占めるEVの割合は約12%だった。
傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)はタタ・グループの売上高の約3分の2を占める。中でも「レンジローバー」、「レンジローバースポーツ」、「ランドローバーディフェンダー」は高価なため、利益率の押し上げに貢献するモデル。第1・四半期のJLRの総卸売台数に占めるこれら3モデルの割合は、前年同期の57.6%から68%に上昇した。
JLRの通期利払い前・税引き前利益(EBIT)見通しについては、予想の8.5%を維持した。