LSEG上半期利益は5.4%増、マイクロソフトとの合弁事業進展
LSEG(ロンドン証券取引所グループ)が1日発表した上半期決算は、利益が予想を上回った。ロンドン証券取引所ロビーで5月撮影。(2024年 ロイター/Hannah McKay/File Photo)
Huw Jones
[ロンドン 1日 ロイター] - LSEG(ロンドン証券取引所グループ)が1日発表した上半期決算は、利益が予想を上回った。米マイクロソフトとの合弁事業の進展や、年間契約額(ASV)の伸びが寄与した。
マイクロソフトとの提携は「商業化に近づいている」とし、年末までに最初の製品がより広く利用できるようになると説明した。
オーガニック収入の伸びが年間1桁台半ばから後半とした中期予想を据え置き、来年から加速するとした。
デービッド・シュウィマー最高経営責任者(CEO)は声明で「継続的な投資にもかかわらず、基礎的利益率は前年比で改善し、効率性の向上も実現している」と指摘した。
ニュースやデータを顧客に配信する「ワークスペース」を大幅に強化した結果、競合他社製品の置き換えに成功したと述べた。
総利益(回収分を除く)は5.4%増の42億0400万ポンド(54億ドル)で、アナリスト予想の41億9500万ポンドを上回った。
営業利益は9%増の15億6300万ポンドで、調整後の1株利益は8.1%増の174ペンス。いずれもLSEGが集計したアナリストの予想を上回った。
ASVの伸びは6月時点で6.4%と予想と一致し、第1・四半期の6%を上回った。
RBCのアナリストは「中期的な目標は全て据え置かれた。ワークスペースを巡る競合他社の置き換えについて、自信を深めたコメントは好意的に受け止められるだろう」と顧客向けメモに記した。