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日経平均は8日続落、半導体株軟調で長引く調整 好決算銘柄には買い

2024年07月26日(金)15時59分

 7月26日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比202円10銭安の3万7667円41銭と8日続落して取引を終えた。都内で2020年10月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比202円10銭安の3万7667円41銭と8日続落して取引を終えた。8日連続で下落するのは2年10カ月ぶり。このところの米イテク株調整の影響を受け、半導体関連銘柄が相場を押し下げた。自律反発を狙った買いでプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かなかった。一方、好業績銘柄を物色する動きもみられた。

日経平均は前営業日比76円安と小幅安で寄り付くと下げ幅を拡大。一時200円安となったが、売りが一巡するといったんプラス転換した。前日までの7営業日で2700円超下げたことから自律反発狙いの買いが入った上、為替の円高進行が一服したことが相場を支えた。

後場は前日の終値を挟んで一進一退が続いたが、大引けにかけて下げが強まった。大引け間際に258円安の3万7611円19銭で安値を付け、4月26日以来、3カ月ぶりの水準まで下落した。8日続落は2021年9月27日─10月6日以来。

市場では「米ハイテク株の調整が続いているほか、米大統領選の行方など、外部環境の不透明感がやや高まっており、日本株の重しになっている」(岩井コスモ証券の投資調査部部長・有沢正一氏)との声が聞かれた。全体の下げ幅が大きい割に買われている銘柄もあり、本格化し始めた企業決算の内容次第では相場の流れが変わる可能性もある。

それでも日米の金融政策イベントが控える来週は様子見ムードが強まりやすく、「明確な方向感が出るのは8月以降になるのではないか」(国内証券・ストラテジスト)との見方もあった。

TOPIXは0.38%安の2699.54ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.38%安の1389.38ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆4350億2300万円だった。東証33業種では、石油・石炭製品、金属製品、機械など10業種が値上がり。輸送用機器、保険、電気・ガスなど23業種は値下がりした。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.37%高の642.91ポイントと、反発した。

個別では、前日発表の決算が好感された日野自動車、キヤノン、富士通が大幅上昇した。一方、ルネサスエレクトロニクス、東京エレクトロン、レーザーテックが4―5%超安と軟調。指数寄与度の大きいファーストリテイリングはしっかり、ソフトバンクグループは2%超安だった。

きょうグロース市場に新規上場したタイミーは公開価格を27.58%上回る1850円で初値を付け、1855円まで上昇。1650円で取引を終えた。

プライム市場の騰落数は、値上がり705銘柄(42%)に対し、値下がりが871銘柄(52%)、変わらずが69銘柄(4%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 37667.41 -202.10 37792.87 37,611.19─

38,105.96

TOPIX 2699.54 -10.32 2705.21 2,695.45─2

,727.27

プライム市場指数 1389.38 -5.33 1391.40 1,387.94─1

,403.66

スタンダード市場指数 1250.61 -1.93 1253.12 1,249.79─1

,257.78

グロース市場指数 828.76 +2.40 828.36 828.36─837

.53

グロース250指数 642.91 +2.35 642.27 642.27─650

.32

東証出来高(万株) 178108 東証売買代金(億円 44350.23

)

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