ホンダ、中国苦戦で四輪生産能力削減へ ガソリン車中心の工場閉鎖
7月25日、ホンダは、中国での四輪車の生産能力を削減する計画を明らかにした。写真は同社のロゴ。スイスのジュネーブで2019年3月撮影(2024 ロイター/Pierre Albouy)
Maki Shiraki
[東京 25日 ロイター] - ホンダは25日、中国での四輪車の生産能力を削減する計画を明らかにした。ガソリン車を中心に、年間生産能力を29万台減らす。電気自動車(EV)を販売する現地メーカーとの競争が激化しており、現在はガソリン車が主流のホンダの販売が苦戦しているため。
ホンダとして中国での生産縮小は初。同社は現在2つのEV専用工場を建設中で年内にEV生産は始まる予定だが、全体として生産能力は5万台減ることになる。建設中のEV専用工場は9月と年末までにそれぞれ稼働を目指しており、各12万台の生産能力を持つ。
現在の中国における年間生産能力149万台のうち、ガソリン車やハイブリッド車の生産能力29万台分を減らす。生産能力5万台を持つ広汽本田(広東省広州市)の第4工場を今年10月に閉鎖。24万台生産できる東風本田(湖北省武漢市)の第3工場は同11月に稼働を休止し、部品の生産や研究施設など別の用途で使用を続けるという。