仏レミー・コアントロー、4─6月売上高が予想より大幅な減少
7月24日、フランスの酒類メーカー、レミー・コアントローが発表した第1・四半期(4─6月)決算は、売上高の減少が予想より大幅だった。写真は同社のコニャックとブランデーのボトル。2019年1月、パリで撮影(2024年 ロイター/Benoit Tessier)
[ロンドン 24日 ロイター] - フランスの酒類メーカー、レミー・コアントローが24日発表した第1・四半期(4─6月)決算は、売上高の減少が予想より大幅だった。
買収を除くオーガニックベースの売上高は15.6%減で、アナリスト予想の13.6%減よりも大幅な減少となった。通期ガイダンスは据え置いた。
同社はこれまでに、コニャックの2大市場である米国と中国での不振で上半期の業績は厳しくなると警告していた。コニャックはレミーの売り上げの約70%を占める。
ただ、コニャック部門の売上高の12.2%減はアナリスト予想ほど深刻ではなかった。リキュール・蒸留酒部門は20.4%減で予想の2倍超のマイナスだった。
米国ではコニャックの需要減退による小売り・卸売り業者の在庫調整、競合他社の積極的なプロモーションなどでより厳しい状況に置かれている。
高インフレを背景とした欧州での売上減、東南アジアでの需要後退、中国での在庫調整も打撃となった。