独消費者信頼感指数、8月は-18.4へ改善 所得期待高まる=GfK
7月24日、市場調査グループGfKとニュルンベルク市場判断研究所(NIM)がまとめた8月の独消費者信頼感指数はマイナス18.4と、予想を上回る改善となった。2020年3月、ミュンヘンで撮影(2024年 ロイター/Andreas Gebert)
[ベルリン 24日 ロイター] - 市場調査グループGfKとニュルンベルク市場判断研究所(NIM)がまとめた8月の独消費者信頼感指数はマイナス18.4と、予想を上回る改善となった。
インフレがやや鈍化したことと賃金が大きく上昇したことにより、所得に対する期待が2年ぶりの高水準に達した。
7月はマイナス21.6、予想はマイナス21.0だった。
今後12カ月の所得に対する期待指数が2021年10月以来の高水準となったことが信頼感指数の上昇につながった。景気期待と購買意欲を示す指数も緩やかな上昇を記録した。
NIMの消費者アナリスト、ロルフ・ビュルクル氏は、所得への期待が消費者信頼感指数の上昇に寄与したが、サッカーの欧州選手権がもたらした高揚感も影響した可能性が高いと分析した。
その上で「この効果が持続可能なのか、それとも短期的な盛り上がりなのかはまだ分からない」と述べた。
「このような高揚感は生まれたかと思えばすぐ消えてしまうこともある」と指摘し、短期的な盛り上がりに過ぎなければ、消費低迷からの脱出は長く厳しいものになるとの見方を示した。