LGエナジーが中国企業と交渉、欧州向け低コストEV電池生産へ
7月24日、韓国の電池大手LGエナジー・ソリューション(LGES)が欧州向けに低コストの電気自動車(EV)用バッテリーを生産するため、中国のサプライヤー3社程度と交渉に入っていることが分かった。2021年11月撮影(2024年 ロイター/Kim Hong-Ji)
Heekyong Yang
[ソウル 24日 ロイター] - 韓国の電池大手LGエナジー・ソリューション(LGES)が欧州向けに低コストの電気自動車(EV)用バッテリーを生産するため、中国のサプライヤー3社程度と交渉に入っていることが分かった。幹部がロイターに明らかにした。
交渉相手の社名は明らかにしなかった。
世界的にEV業界が需要減速に見舞われる中、中国以外のバッテリー企業は自動車メーカーから安価な中国のライバル企業に対抗できる水準まで価格を引き下げるよう迫られている。
LGESの先進自動車用バッテリー部門リーダーを務めるウォンジュン・スー氏は「合弁会社の設立や長期供給契約の締結など、さまざまな方策を検討している」と述べ、このような提携により製造コストを3年以内に中国のライバル企業並みに引き下げることができるとの見通しを示した。
モロッコ、フィンランド、インドネシアの3カ所で、欧州市場向けに中国企業とLFP電池(リン酸鉄リチウムイオン電池)を生産することを検討しているという。
韓国バッテリー企業はニッケルベースのバッテリー生産に注力してきたが、手頃な価格のモデルへと製品ラインアップを拡大しようとしている自動車メーカーからの圧力により、中国企業が独占しているLFP電池の生産に現在乗り出している。