午前の日経平均は小幅続落、一時300円超安 米株先物安や円高が重し
7月24日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比85円55銭安の3万9508円84銭と、小幅に続落して取引を終えた。写真は都内にある東京証券取引所株価ボードを見る男性。2015年8月撮影(2024 ロイター/Yuya Shino)
[東京 24日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比85円55銭安の3万9508円84銭と、小幅に続落して取引を終えた。米株先物が軟調に推移したことや、為替の円高基調が重しとなり、日経平均は一時300円超安となった。押し目買いの流入でプラス転換する場面もあったが、再び売りが優勢となり、弱い地合いが続いた。
日経平均は前営業日比257円安と軟調にスタートした後、下げ幅を広げて330円安の3万9263円81銭で安値を付けた。為替が一時的に円安方向に振れたことや押し目買いの流入で、48円高となる場面もあったが、再び売りに押され、前場後半は3万9400円台でもみ合いとなった。物色動向としては、電力株や海運株の下げが目立った一方、ハイテク株の一角は底堅く推移。個別材料を手掛かりにした買いもみられた。
グーグルの親会社アルファベットの第2・四半期決算(6月まで)は売上高と利益が市場予想を上回ったものの、時間外取引で株価が下落し、「地合いが悪い印象を残しており、日本株市場でも重しになったようだ」(SMBC信託銀行の投資調査部長・山口真弘氏)との声が聞かれた。
一方、為替相場でドルは足元155円台前半で推移しており、「積み上がった円売りポジションを解消する動きから円高に振れやすく、目先の株価は上を追いづらい」(山口氏)という。
テクニカル面では、「日経平均は3万9500円台を維持できるかが焦点となり、同水準をキープできなければ調整ムードが続きそうだ」(国内証券・ストラテジスト)という。
TOPIXは0.37%安の2822.91ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆8384億4900万円だった。東証33業種では、精密機器、医薬品、輸送用機器など4業種が値上がり。電気・ガス、陸運、空運など29業種は値下がり。
個別では、前日発表された決算内容が好感され、ニデックが6%超高と大幅上昇した。
鉛蓄電池大手の古河電池は21%超高。前日に投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(東京・港区)などが株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表し、手掛かりとなった。
一方、三菱自動車工業が8%超安、いすゞ自動車が3%超安で軟調。主力のトヨタ自動車は1%超高でしっかり。
プライム市場の騰落数は、値上がり385銘柄(23%)に対し、値下がりが1194銘柄(72%)、変わらずが66銘柄(4%)だった。