ノボノルディスクの肥満症薬、英で心血管リスク低減向け使用承認
7月23日、英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は、デンマーク製薬大手ノボノルディスクの肥満症治療薬「ウゴービ」について、太り過ぎや肥満症の成人の重い心臓疾患や脳卒中のリスクを軽減する目的での使用を承認したと発表した。写真はウゴービ。ノルウェーのオスロで昨年9月撮影(2024 ロイター/Victoria Klesty)
[23日 ロイター] - 英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は23日、デンマーク製薬大手ノボノルディスクの肥満症治療薬「ウゴービ」について、太り過ぎや肥満症の成人の重い心臓疾患や脳卒中のリスクを軽減する目的での使用を承認したと発表した。
米食品医薬品局(FDA)も3月、同様の使用を認めている。
MHRAによると、ウゴービは肥満症患者の心血管系疾患の予防で処方される最初のGLP─1受容体作動薬に属する減量薬となった。
今回の承認は、ウゴービがプラセボ(偽薬)群と比較して、心臓発作や脳卒中などの主要な心血管系疾患のリスクを20%減少させたことを示した臨床試験結果に基づいている。
慈善団体の英心臓基金によると、英国では760万人余りが心血管系疾患を抱えており、イングランドでは心臓・循環器疾患による死亡の約6人に1人が高い肥満度との因果関係がある。