NY外為市場=円続伸、政府関係者の発言受け
ニューヨーク外為市場では、円が対ドルで2日連続続伸した。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 23日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、円が対ドルで2日連続続伸した。金融政策の正常化を巡る日本政府関係者の発言が後押しとなり、日銀による追加利上げへの圧力が高まった。
自民党の茂木敏充幹事長は、日銀は「段階的な利上げの検討も含めて、金融政策を正常化する方針をもっと明確に打ち出す必要がある」と述べた。
日銀金融政策決定会合は来週30─31日に開かれる予定。
取引終盤、ドル/円は0.9%安の155.625円。先週18日には、円は1ドル=155.375円と5週間ぶりの高値を付けた。
マネーコープの北米ストラクチャード商品部門責任者、ユージン・エプスタイン氏は、市場は明らかに日銀会合の決定に備えており、米連邦準備理事会(FRB)の会合も近づいているが、今のところ具体的なニュースはないと指摘。「あるとすればドル買い・円売りポジションのスクイーズが続いていることだろう」と述べた。
午後の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.1%高の104.45。取引序盤では2週間ぶりの高値を付ける場面もあった。
全米リアルター協会(NAR)が23日に発表した6月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比5.4%減の389万戸だった。昨年12月以来の低水準で、ロイターがまとめた市場予想400万戸を下回った。
データ公表後、ドルの反応は限定的だった。
他の通貨では、ユーロは対ドルで0.4%安の1.0851ドル。取引序盤には、2週間ぶりの安値まで下落する場面もあった。
ポンドは対ドルで0.2%安の1.2903ドルとなった。
豪ドルは対ドルで0.6612米ドルと3週間ぶりの安値を付けた。ニュージーランドドルは0.5951米ドルと、5月上旬以来の安値を付けた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは、3.2%安の6万5985ドル。イーサも0.3%安の3479ドルとなった。
ドル/円 NY終値 155.58/155.61
始値 156.04
高値 156.26
安値 155.57
ユーロ/ドル NY終値 1.0851/1.0855
始値 1.0859
高値 1.0868
安値 1.0845