中国主要企業、オフショア転換社債発行額が過去最高に 年初来で
7月23日、中国の主要企業が今年これまでに、過去最高となる140億ドルのオフショア転換社債を発行したことがLSEGのデータで分かった。前年同期比で1588%増となる。2月撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)
Scott Murdoch
[シドニー 23日 ロイター] - 中国の主要企業が今年これまでに、過去最高となる140億ドルのオフショア転換社債を発行したことがLSEGのデータで分かった。前年同期比で1588%増となる。
アリババ・グループが5月に50億ドルを調達し、平安保険が先週35億ドルの発行を完了。世界全体のうち中国本土企業が22%を占めた。
中国の転換社債の発行が増加したことで、ディールメーカーは資本市場の活動が活発化し始めることを期待。特にIPO(新規株式公開)が15年ぶりの低水準となっている香港に注目している。
モルガン・スタンレーのアジア太平洋地域グローバル資本市場担当共同責任者、サウラブ・ディナカー氏は「市場が再開する典型的な順序を考えてみると、ブロック、プライマリーエクイティ、転換社債がリードし、最後に再開するのがIPOだ」と述べた。
「過去2年間はどの商品も活発ではなかった。率直に言って、香港や中国への投資に対する国際的な投資家の自信は不足していた。この3カ月で一部の自信が戻ってきた」という。
LSEGによると、世界では2024年にこれまでのところ642億ドル相当の転換社債が発行されており、中国を除くアジアでは日本の発行額が486.2%増加している。