米デルタ、21日も3割欠航 システム障害後の復旧難航
米デルタ航空は先週の世界的なシステム障害からの復旧が難航し、既に欠航した3500便に加え、21日も1250便を欠航とした。写真は2022年7月、ニューヨーク・ケネディ国際空港で撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)
David Shepardson Caroline Valetkevitch
[21日 ロイター] - 米デルタ航空は先週の世界的なシステム障害からの復旧が難航し、既に欠航した3500便に加え、21日も1250便を欠航とした。
全米各地で数千人の旅行者が足止めされ、レンタカーを借りる人や搭乗便振り替えに数日待機を余儀なくされる人、旅行を取りやめる人も出ている。
航空情報サイトのフライトアウェアによると、デルタによるこの日の欠航は同社運航予定の3分の1に相当。このほか44%に当たる1700便が遅延した。
システム障害によって乗務員追跡ツールに影響が生じ、運航上の問題が続いている。
デルタは通常運航再開のめどを示していない。フライトアウェアによると、22日についても既に305便を欠航としている。19日以降の欠航便数は5000便を超える。
他の米航空会社はおおむね復旧している。21日の欠航便が2番目に多いのはユナイテッド航空の266便(9%に相当)だった。
当局者によると、ブティジェッジ運輸長官はデルタのエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)との電話で、顧客に対する責任と運輸省の執行権限に言及した。
同長官は「運輸省は該当する全ての乗客保護を執行することでデルタ乗客を支援する」とロイターに述べた。