為替含め「日本の立場伝える」と鈴木財務相、ブラジルG20巡り
7月19日、鈴木俊一財務相(写真)は、来週予定される20カ国・地域(G20)や主要7カ国(G7)による財務相・中央銀行総裁会議で「為替の論点も含め、様々な国際的な課題について、日本の立場をしっかりと伝えていく」と述べた。写真は米ワシントンで4月撮影(2024 ロイター/Ken Cedeno)
Takaya Yamaguchi
[東京 19日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は19日、来週予定される20カ国・地域(G20)や主要7カ国(G7)による財務相・中央銀行総裁会議で「為替の論点も含め、様々な国際的な課題について、日本の立場をしっかりと伝えていく」と述べた。同日午前の閣議後会見で語った。
G20では「世界経済や金融セクター、開発金融をはじめとする諸課題について議論がなされると認識している」と言及。G7なども通じ「国際協調が強化されるよう、日本としてもしっかりと議論に貢献していく」と強調した。
河野太郎デジタル担当相が円安是正のために日銀に利上げを求めたとされる発言について問われ、自身の立場に照らして「為替水準や動き、今後の対応について不用意な発言が市場に影響を与えてはいけないということで、いつも控えている」とし、河野氏の発言に関し「市場に与える不測の影響を考えるなら、発言は慎重であってほしい」とした。
日銀の金融政策に関連し、鈴木財務相は「政府としては法律でも決まっている通り、日銀の独立性は尊重しなければいけないという立場」との認識も示した。