ニュース速報
ビジネス

フォード、加工場でEVからガソリン駆動ピックアップに生産車種変更

2024年07月19日(金)10時27分

米自動車大手フォード・モーターは18日、将来の電気自動車(EV)生産向けに確保していたカナダ・オンタリオ州オークビルにある工場で、EVの代わりに主力のピックアップトラック「Fシリーズ」のガソリンエンジン搭載大型車を生産する計画を明らかにした。写真は2023年5月撮影(2024年 ロイター/Carlos Osorio)

Nora Eckert Nathan Gomes

[デトロイト 18日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターは18日、将来の電気自動車(EV)生産向けに確保していたカナダ・オンタリオ州オークビルにある工場で、EVの代わりに主力のピックアップトラック「Fシリーズ」のガソリンエンジン搭載大型車を生産する計画を明らかにした。

フォードは4月、オークビル工場で計画していた3列シートの電動SUV(スポーツタイプ多目的車)の生産をEV需要の伸びが予想より鈍いとして、2025年から27年に延期していた。18日には、計画しているEV生産とスケジュールには変わりはないとしたが、生産場所は明確にしなかった。

この変更により、オークビル工場でFシリーズの大型ピックアップトラック「スーパー・デューティ」の生産台数が10万台上乗せされる。

EV需要の伸びは世界的に鈍化しており、EV大手のテスラや中国の比亜迪(BYD)などは販売促進に向け価格を引き下げる一方、フォードやゼネラル・モーターズ(GM)などの老舗メーカーはEV生産目標を後退させている。

フォードは23年にEV事業で約47億ドルの損失を計上し、今年の損失額を最大55億ドルと予測している。2月には、次世代EVは「採算が取れるようになってから」投入する方針を示した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

EXCLUSIVE-中国、欧州EV関税支持国への投

ビジネス

中国10月製造業PMI、6カ月ぶりに50上回る 刺

ビジネス

再送-中国BYD、第3四半期は増収増益 売上高はテ

ビジネス

商船三井、通期の純利益予想を上方修正 営業益は小幅
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選と日本経済
特集:米大統領選と日本経済
2024年11月 5日/2024年11月12日号(10/29発売)

トランプ vs ハリスの結果次第で日本の金利・為替・景気はここまで変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴出! 屈辱動画がウクライナで拡散中
  • 2
    幻のドレス再び? 「青と黒」「白と金」論争に終止符を打つ「本当の色」とは
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    世界がいよいよ「中国を見捨てる」?...デフレ習近平…
  • 5
    北朝鮮軍とロシア軍「悪夢のコラボ」の本当の目的は…
  • 6
    娘は薬半錠で中毒死、パートナーは拳銃自殺──「フェ…
  • 7
    米供与戦車が「ロシア領内」で躍動...森に潜む敵に容…
  • 8
    カミラ王妃はなぜ、いきなり泣き出したのか?...「笑…
  • 9
    キャンピングカーに住んで半年「月40万円の節約に」…
  • 10
    衆院選敗北、石破政権の「弱体化」が日本経済にとっ…
  • 1
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 2
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴出! 屈辱動画がウクライナで拡散中
  • 3
    キャンピングカーに住んで半年「月40万円の節約に」全長10メートルの生活の魅力を語る
  • 4
    2027年で製造「禁止」に...蛍光灯がなくなったら一体…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語ではないものはどれ?…
  • 6
    渡り鳥の渡り、実は無駄...? 長年の定説覆す新研究
  • 7
    北朝鮮を頼って韓国を怒らせたプーチンの大誤算
  • 8
    幻のドレス再び? 「青と黒」「白と金」論争に終止符…
  • 9
    世界がいよいよ「中国を見捨てる」?...デフレ習近平…
  • 10
    「決して真似しないで」...マッターホルン山頂「細す…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 6
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 7
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 8
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 9
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 10
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中