全国コアCPI、6月は+2.6% 電気・ガスの補助半減で押し上げ
総務省が19日に発表した6月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は107.8で、前年同月比2.6%上昇した。写真は千葉のスーパーマーケットで2020年5月撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Takahiko Wada
[東京 19日 ロイター] - 総務省が19日に発表した6月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は107.8で、前年同月比2.6%上昇した。政府の電気・ガス価格激変緩和対策の補助金が半減してエネルギー価格の上昇幅が拡大し、コアCPIの伸び率は前月の2.5%を小幅に上回った。
ロイターがまとめたコアCPIの民間予測2.7%上昇は下回った。
エネルギー価格は7.7%上昇と、前月の7.2%上昇からプラス幅が拡大した。都市ガス代は3.7%上昇と、前月の3.2%下落から上昇に転じた。
宿泊料は19.9%上昇で前月の14.7%上昇を上回った。家庭用耐久財も3.9%上昇で前月の1.9%上昇を大きく上回った。
一方、生鮮食品を除く食料は2.8%上昇と、前月の3.2%上昇を下回った。原材料価格の転嫁の影響が剥落する中、伸び率の縮小は10カ月連続となった。