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午後3時のドルは156円前半、1カ月半ぶり安値から反発

2024年07月18日(木)15時45分

 7月18日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの156円前半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2024年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 18日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの156円前半で取引されている。前日海外の流れを引き継ぎ、朝方に1カ月半ぶり安値となる155.37円まで一時下落したが、その後は買い戻しが優勢となった。

東京市場のドルは上下に荒い動きとなった。米大統領選の有力候補であるトランプ氏のドル高けん制発言が尾を引く中、前日に米連邦準備理事会(FRB)幹部から9月の利下げを示唆するような発言が相次いだことで、序盤は売りが先行した。

しかし、久々の安値圏とあって仲値に向けて実需の買いが活発になると、ドルはじりじりと反発。156円前半へ切り返し、朝方の下げを帳消しにした。円高局面では「これまで円を売り込んだ短期筋がトランプ発言を口実に手じまいの円買い戻しに動いた」(国内銀関係者)といい、それが一巡した後に、実需のドル買いが下値を支える形となった。

大統領選に向けて注目度が高まるトランプ氏の動向は、市場に様々な憶測を広げている。ブルームバーグとのインタビューで「現在は大幅なドル高・円安、ドル高・元安となっており、われわれは大きな通貨問題を抱えている」と言及したことがドル高是正の思惑を強めたほか、共和党の副大統領候補に指名されたJ・D・バンス上院議員が、中国に厳しい姿勢を示していることが「米中対立の懸念再燃というリスクオフムードにつながった」(外銀関係者)面もあったという。

報道によると、トランプ氏は従来から意見の対立が目立っていたJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)を財務長官に起用する考えを示したほか、低金利政策を標ぼうしながら、大統領選前の利下げは現職大統領の追い風になり得るとして反対の意向を示すなど、経済政策の指針はいまいち明確ではない。

みずほ銀行チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏は、トランプ氏の経済政策について「定見がない疑いが強い。副大統領や大統領経済諮問委員会(CEA)委員長、財務長官といった側近人事の陣容次第で、政権の方向性は変わり得るのではないか」と話していた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 156.02/156.07 1.0935/1.0939 170.64/170.68

午前9時現在 155.67/155.68 1.0938/1.0942 170.30/170.32

NY午後5時 156.16/156.19 1.0937/1.0941 170.84/170.88

ロイター
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