ニュース速報
ビジネス

日経平均は小幅反発、大幅安の反動で 「トランプ・トレード」も

2024年07月16日(火)15時57分

 7月16日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比84円40銭高の4万1275円08銭と、小幅に反発した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Mayu Sakoda

[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比84円40銭高の4万1275円08銭と、小幅に反発した。前週末に1000円超安となった反動で、自律反発を期待した買いが入った。業種別ではアップル関連などの電子部品の一角のほか、金融株や防衛関連株などもしっかりだった。市場ではトランプ前大統領の銃撃事件を受けて、同氏の大統領選での再選を織り込む「トランプ・トレード」の継続もみられるとの声が聞かれた。

日経平均は176円高で寄り付き、前場序盤に一時329円高の4万1520円07銭で高値をつけた。買い一巡後は上げ幅を縮小し、後場はレンジ内での小動きに終始。日米企業の決算発表や月末の日米の金融政策イベントを見極めたいとのムードが広がり、買いは限定的だった。

トランプ氏の銃撃事件を受けて、市場では短期的にトランプ・トレードが続きやすいとの見方があった。ただ、日本株は買い一巡後は次第に上げ幅を縮小。市場では「防衛や金融などトランプ相場で明確に買われる業種はあるものの、日本全体への影響がまだ見えてこず、不透明感が漂う」(アイザワ証券の坂瀬勝義市場情報部長)との声があった。

東証株価指数(TOPIX)は0.34%高の2904.5ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.34%高の1494.96ポイント。プライム市場の売買代金は3兆9010億2100万円だった。東証33業種では、ゴム製品、繊維、小売など21業種が値下がり、証券、石油・石炭製品、銀行など12業種が値上がり。

主力株では、東京エレクトロン、ファナックがしっかり。ファーストリテイリング、中外製薬、ダイキン工業は値下がりした。

そのほか個別では、太陽誘電が9%超高、村田製作所、TDKが5%超高となるなど、アップル関連が大幅高。15日の米国株式市場でアップル株が上場来高値を更新し、材料視された。そのほか、川崎重工業、三菱重工業、IHIなどの防衛関連も5─6%超高でしっかり。米国のトランプ前大統領の選挙戦での優位を織り込む動きが継続した。

週末に決算を発表した銘柄は、アシックスが2%超高、良品計画が3%超高、イオンが2%超安だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.62%高の681.33ポイントと、3日続伸した。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.62%高の681.33ポイントと、3日続伸した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが819銘柄(49%)、値下がりは783銘柄(47%)、変わらずは43銘柄(2%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

EXCLUSIVE-中国、欧州EV関税支持国への投

ビジネス

中国10月製造業PMI、6カ月ぶりに50上回る 刺

ビジネス

再送-中国BYD、第3四半期は増収増益 売上高はテ

ビジネス

商船三井、通期の純利益予想を上方修正 営業益は小幅
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選と日本経済
特集:米大統領選と日本経済
2024年11月 5日/2024年11月12日号(10/29発売)

トランプ vs ハリスの結果次第で日本の金利・為替・景気はここまで変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴出! 屈辱動画がウクライナで拡散中
  • 2
    幻のドレス再び? 「青と黒」「白と金」論争に終止符を打つ「本当の色」とは
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    世界がいよいよ「中国を見捨てる」?...デフレ習近平…
  • 5
    北朝鮮軍とロシア軍「悪夢のコラボ」の本当の目的は…
  • 6
    娘は薬半錠で中毒死、パートナーは拳銃自殺──「フェ…
  • 7
    米供与戦車が「ロシア領内」で躍動...森に潜む敵に容…
  • 8
    カミラ王妃はなぜ、いきなり泣き出したのか?...「笑…
  • 9
    キャンピングカーに住んで半年「月40万円の節約に」…
  • 10
    衆院選敗北、石破政権の「弱体化」が日本経済にとっ…
  • 1
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 2
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴出! 屈辱動画がウクライナで拡散中
  • 3
    キャンピングカーに住んで半年「月40万円の節約に」全長10メートルの生活の魅力を語る
  • 4
    2027年で製造「禁止」に...蛍光灯がなくなったら一体…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語ではないものはどれ?…
  • 6
    渡り鳥の渡り、実は無駄...? 長年の定説覆す新研究
  • 7
    北朝鮮を頼って韓国を怒らせたプーチンの大誤算
  • 8
    幻のドレス再び? 「青と黒」「白と金」論争に終止符…
  • 9
    世界がいよいよ「中国を見捨てる」?...デフレ習近平…
  • 10
    「決して真似しないで」...マッターホルン山頂「細す…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 6
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 7
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 8
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 9
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 10
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中