トタルとSSE、EV充電の合弁立ち上げへ 英・アイルランド展開
フランスのエネルギー大手トタルエナジーズと英同業スコティッシュ・アンド・サザン・エナジー(SSE)は16日、折半出資の合弁会社「ソース」を立ち上げ、電気自動車(EV)向け急速充電事業を展開すると発表した。写真はトタルエナジーズのロゴ。パリ近郊で23年撮影。(2024年 ロイター/Sarah Meyssonnier/File Photo)
America Hernandez
[パリ 16日 ロイター] - フランスのエネルギー大手トタルエナジーズと英同業スコティッシュ・アンド・サザン・エナジー(SSE)は16日、折半出資の合弁会社「ソース」を立ち上げ、電気自動車(EV)向け急速充電事業を展開すると発表した。英国とアイルランドで市場シェア20%の獲得を目指す。
計画によると、ソースは今後5年間に英とアイルランドで急速充電拠点を最大3000カ所設置・運営する。両社の親会社から調達した再生可能エネルギーを供給する。
出力は150キロワットの直流方式で、一般的なEV電池をゼロから100%まで充電するのに要する時間は30分から1時間。
トタルエナジーズは投資総額を明らかにしなかったが、直流方式の急速充電拠点を3000カ所設置する費用は現時点で3億ユーロ程度だと説明した。
両社は既にスコットランド最大の洋上風力発電施設「シーグリーン」で提携している。トタルは既にロンドンとその周辺地域で2500カ所、欧州大陸で約6万5000カ所の充電拠点を運営しているが、大半は充電に時間がかかる交流方式を採用した普通充電施設。