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中国BYD、タイに東南ア初のEV工場を開設 「技術持ち込む」

2024年07月04日(木)16時35分

 7月4日、中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)はタイに同社として東南アジアで初となるEV工場を開設した。北京で4月撮影(2024年 ロイター/Tingshu Wang)

Chayut Setboonsarng

[ラヨン(タイ) 4日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は4日、タイに同社として東南アジアで初となるEV工場を開設した。

王伝福最高経営責任者(CEO)は式典で「タイには明確なEVビジョンがあり、自動車製造の新時代を迎えている」と指摘。「われわれは中国からタイに技術を持ち込む」と述べた。

プラグイン・ハイブリッド車を含む年間15万台の生産能力を備える。バッテリーやその他の重要部品も同工場で組み立てるという。2年前の計画発表時に明らかにした事業費は4億9000万ドル。1万人前後を雇用する。

中国のEVメーカー各社は政府の補助金や税制優遇措置を受けつつ、タイに14億4000万ドル以上を投資し、工場を建設している。

タイ政府は2030年までに年間生産台数250万台のうち30%をEVに転換することを目指している。

タイは地域の自動車組み立て・輸出拠点で、日系自動車メーカーが市場を長年支配してきた。

調査会社カウンターポイントによると、タイはBYDにとって最大の海外市場で、第1・四半期には同国のEVセグメントで46%のシェアを占め、乗用車では第3位のプレーヤーとなっている。

タイ投資委員会のトップは、BYDはタイを東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国などへの輸出の生産拠点として利用する考えだと語った。

ロイター
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