GM、炭素過剰排出で制裁金支払いと燃費クレジット没収処分
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7月3日、米ゼネラル・モーターズ(GM)は、米政府による調査で約590万台の自動車から過剰な二酸化炭素(CO2)が排出されたことが判明したため、1億4580万ドルの制裁金を支払い、相当規模の燃費クレジットを没収される。写真はミシガン州デトロイトの同社本社で2021年3月撮影(2024年 ロイター/Rebecca Cook)
David Shepardson
[3日 ロイター] - 米ゼネラル・モーターズ(GM)は、米政府による調査で約590万台の自動車から過剰な二酸化炭素(CO2)が排出されたことが判明したため、1億4580万ドルの制裁金を支払い、相当規模の燃費クレジットを没収される。複数の政府機関が3日発表した。
環境保護局(EPA)は、GMが2012─18年モデルの自動車から平均で当初の申告よりも10%多くCO2を排出してきたことが数年にわたる調査で分かったことを受け、同社はおよそ5000万トン相当の排出枠の放棄に同意したと説明した。
また道路交通安全局(NHTSA)は、EPAの小型トラックに対する使用中試験プログラムで特定された問題を解決するため、GMは燃費順守に関わる事案で1億4580万ドルの制裁金を払うとともに、08─10年モデル向けの燃費クレジットを取り消されると述べた。
GMは今年になって、こうしたクレジットの修正についてEPAや他の規制当局と協議中で、昨年までにこの問題で計上された費用は4億5000万ドルだと明らかにしていた。