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財新中国製造業PMI、6月は3年超ぶり高水準 海外需要好調

2024年07月01日(月)14時20分

 7月1日、財新/S&Pグローバルが発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.8と、5月の51.7から上昇し、2021年5月以来の高水準を付けた。写真は中国の上海にある工場で2020年2月撮影(2024 ロイター/Aly Song)

[北京 1日 ロイター] - 財新/S&Pグローバルが1日発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.8と、5月の51.7から上昇し、2021年5月以来の高水準を付けた。海外からの需要が好調だった。

景況拡大・縮小の分かれ目となる50を8カ月連続で上回り、市場予想の51.2も上回った。

国家統計局が30日に発表した6月の製造業PMIは2カ月連続で節目の50を下回り、財新と対照的な結果となった。

財新のPMI調査は、統計局よりも調査対象の規模が小さく、輸出志向の企業の割合が多いとされている。

財新PMIの内訳では、生産は2年ぶりの高水準を記録。受注指数(海外受注含む)は、鈍化したものの、50を上回る水準を維持した。

消費財と中間財の需要は投資財の需要よりも強かった。

中国の5月の輸出は予想を上回ったが、アナリストは、最近の貿易摩擦を踏まえると輸出の伸びが持続可能かどうかはまだ判断できないとしている。

キャピタル・エコノミクスの中国担当エコノミスト、Zichun Huang氏はリサーチノートで「6月のPMIはまちまちだったが、全体的には(景気)回復の勢いが若干失われたことを示唆している」と指摘した。

また、欧米が最近発表した関税措置を受けたネガティブなセンチメントが重しになった可能性もあると述べた。

鉄鋼、銅、アルミなどの原材料価格の上昇や運賃の高騰により、製造業はコスト上昇に直面している。6月の投入原材料指数は2年ぶり高水準となった。

財新智庫のシニアエコノミスト、王哲氏は「不十分な市場信頼感と有効需要が引き続き重要な課題だ」と指摘した。

製造業の今後1年の景況感は、競争激化への懸念と経済見通しへの不安から2019年11月以来の低水準を記録した。

企業は6月も雇用を縮小した。

王氏は「不動産規制の最適化、大規模な設備更新、古い消費財の買い替え、『3大プロジェクト』(手頃な住宅整備、都市の再開発、平時・緊急時両用の公共インフラ整備)への取り組みを強化する必要がある」と述べた。   

ロイター
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