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FRB「忍耐必要」、インフレなお高水準=ボストン連銀総裁

2024年06月19日(水)02時07分

米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は18日、このところのインフレ指標で物価上昇圧力が後退しつつある可能性が示されていることに一喜一憂してはならないと警告した。2022年6月撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger)

Michael S. Derby

[18日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は18日、このところのインフレ指標で物価上昇圧力が後退しつつある可能性が示されていることに一喜一憂してはならないと警告した。

コリンズ総裁は講演で「インフレ率が目標とする2%に持続的に向かっているか判断するのは時期尚早」とし、「年初の失望的な経済指標を読み込みすぎないのが適切だったのと同様に、ここ1、2カ月の勇気付けられるニュースに過剰に反応するべきではない」と述べた。

その上で、金融政策を適切に運営するには入手される経済指標を系統的、かつ総合的に検証しなければならず、「引き続き忍耐が必要」と指摘。物価圧力の緩和を示す一段の証拠が必要になるため、今は利下げに動く時期ではないとの考えを示した。

同時に、米経済は正しい軌道に乗っている公算が大きいと言及。自身は「現実的な楽観主義者」とし、「労働市場の健全な状態が保たれる中、妥当な時間内に物価安定を回復できると楽観視している。同時に、見通しに対するリスクと不確実性は現実的にとらえている」と語った。

物価情勢については、インフレ抑制に全体として「大きな進展」が見られたとしながらも、インフレ低下のプロセスに「想定より時間がかかる可能性がある」と慎重な見方を示した。

コリンズ総裁この日の発言は、先週の連邦公開市場委員会(FOMC)以降で初めて。FRBは同FOMCで金利据え置きを決定。同時に発表した金利・経済見通しでは、年内に1回の0.25%ポイントの利下げが実施されるとの見通しが示された。

コリンズ総裁は現在、FOMCで投票権を持っていない。

ロイター
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