EU、TikTok簡易版のリスク調査 精神衛生への影響懸念
欧州連合(EU)欧州委員会は17日、フランスとスペインで今月導入された中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の簡易版「TikTok Lite」について、精神衛生への影響を懸念するとして、運営会社に24時間以内のリスク評価報告を求めた。写真は、同社のロゴ。2024年3月20日に撮影。(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
Foo Yun Chee
[ブリュッセル 17日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は17日、フランスとスペインで今月導入された中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の簡易版「TikTok Lite」について、精神衛生への影響を懸念するとして、運営会社に24時間以内のリスク評価報告を求めた。
ブルトン欧州委員(域内市場担当)がEUのデジタルサービス法(DSA)に基づき要請した。同氏は2月、TikTokが同法を違反したかどうかを調査していると発表した。
欧州委は、TikTokが域内で新たなアプリをリリースする前にリスク評価を行うべきだったと指摘。
簡易版には動画視聴などでポイントをためられる機能があり、ためたポイントはアマゾンのギフトカードなどと交換できる。欧州委はこの機能に中毒性がある可能性に言及し、未成年者保護や利用者のメンタルヘルスの観点で影響を与え得るとした。
ブルトン氏はXへの投稿で「ソーシャルメディアの『ライト』はたばこの『ライト』と同じくらい中毒性があり有害か」と疑問を呈し、「DSAの下で未成年者を保護する努力を惜しまない」と強調した。